歴史的唯物論
れきしてきゆいぶつろん
★★☆☆☆意味
歴史的唯物論は、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが提示した社会科学の理論で、社会の発展は人間の意識や思想ではなく、経済的生産力と生産関係という物質的条件によって決定されるとする考え方です。人類の歴史は階級闘争や資本と労働の関係変化を通じて段階的に変容し、上部構造(政治・法律・文化)は下部構造(経済基盤)に従属すると説明されます。この視点は資本主義批判や社会変革の理論的基盤として重要で、後の社会主義・共産主義運動や現代の歴史分析にも大きな影響を与えています。
用例
歴史的唯物論に基づくと、産業革命期の資本主義拡大は労働階級の闘争を促進し、社会構造を根本的に変えた。
経済基盤の変化が上部構造(政治・文化)に影響を与えるというマルクス主義の核心的主張を示す例。
類義語
歴史唯物論、社会形態論、物質基盤論
対義語
理想主義、現象学、現象的唯心主義