歴史主体性

れきししゅたいせい

名詞 上級 ★★★★★

意味

歴史主体性とは、個人や集団が自らの歴史的経験や記憶を能動的に選択・解釈し、現在のアイデンティティや行動に反映させる能力・姿勢を指す概念である。従来の歴史学が客観的事実の積み上げに重点を置くのに対し、主体性は主観的視点や感情、政治的立場を重視し、歴史認識が社会変容や権力構造に与える影響を考察する。近年のポストコロニアル研究や公共史の領域で重要視され、歴史教育や記念碑問題などの議論に不可欠な要素となっている。

用例

植民地支配下の被支配者が自らの抵抗の記憶を再評価し、歴史主体性を回復しようとする動きは、ポストコロニアル研究の重要なテーマである。

歴史の受動的な客体ではなく、能動的な行為者としての視点を取り戻す文脈での使用例。

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類義語

歴史的主観性、歴史的能动性、歴史認識の主体性

対義語

歴史客観性、歴史決定論、受動的歴史観

関連語

歴史意識、集合的記憶、歴史教育

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